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認知症と診断されたら【やるべきこと】

■概要

出来ることが沢山あります。

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認知症と診断されたら、その後の生活を考えると、本人やご家族が落胆してしまうのではないでしょうか。もう人生はおしまいだ、と思ってしまう人もいるのかもしれません。
しかし認知症と診断されても充実した人生を送っている人もいます。
初期の軽度な認知症が判明した場合は、出来ることが沢山あります。

まず大切なのは、認知症と診断された個人の意思をはっきりさせることです。
自分はどのように人生の終盤を生きていきたいかを考えて、それを実行できるようにすることです。残された貴重な時間を有意義に過ごすことは、認知症とは関係なく大切なことです。これは認知症と診断された本人だけでなく、そのご家族にとっても重要な話です。
まず、安心・安全に過ごせることを考えていきましょう。

これ以上認知症を進行させたくない、という思いには「介護予防事業」を受けてみることが良いでしょう。お近くの地域包括支援センターにお問い合わせください。また、当院では「認知症進行予防教室」を開催しています。
安全な生活を続けるためには、現在医療や介護を受けている方たちは、それが継続して行われるように準備しなければなりません。受診が途切れたり、正しく服薬できなかったり、介護保険サービスが途切れないようにしていくことが大切です。

心配なことは何でもご相談ください。

お金のことが心配だ、という人もいるでしょう。遺産等の問題でトラブルになることや、お一人暮らしの方で金銭の管理が心配であると言う相談はとても多いのです。遺言を作成する、「成年後見制度」を利用して任意後見人を立てておくことも大切です。高齢者をめぐるお金の問題はとても多く、詐欺被害などは年間数百億円に上ります。事前に話し合い、決めていくことは後々のトラブルを避けるためにも非常に重要な問題です。当院には後見人の経験もある専門のスタッフが、相談に応じます。

そして人生の最後に、どのような治療を受けたいのか、ということも考えてください。現在8割以上の人が積極的な延命治療を望んでいない統計結果がありながら、その意思表示がないために、漫然と延命治療が行われている現実があります。延命治療を希望しない方は「胃瘻はしてほしくない」「人工呼吸器は着けないでほしい」といったことを文書で残す必要があります。病院では「事前指示書」というものがあり、ご本人の治療の希望を書類で残していくことができます。また、これをきっかけに、ご家族の中で一度話し合うことも重要です。

当院では「エンディングノート」をお勧めしています。書くことに抵抗があれば読むだけでも良いと思います。大切なことに気付けると思います。
認知症になっても、住み慣れた街で、自分の望む生活を続けることができるように支援をしていきます。

■診断された後の大切なこと

今後の安全な生活の確保
ご家族と話し合うこと
経済的なこと
もしものときの後見人の選定
終末期の意思表示

■認知症でお困りの皆さまをサポートをします

「ケアマネを決めてください。」と言われたけど…。
「施設を探してるが、なかなか聞きにくい。」と悩む…。
「最近、もの忘れが心配になって。」という不安…。

このようなお悩みがございましたら、当院の連携施設である「街の相談室アンクル」へご連絡ください。

「街の相談室アンクル」は、認知症の方やそのご家族のサポートを通して、地域における認知症予防や支援活動を行っております。

詳細は法人サイトをご覧ください。
http://www.ids-ancre.org/

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・精神科(認知症)

※当院は療養型病床群併設病院です。

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