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認知症にならないために【予防について】

■概要

早期に専門家に相談

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認知症は、治すことが難しい病気です。できればかかりたくないというのが正直なところでしょう。しかしかかりにくくすることは可能です。
介護保険サービスを受けている人の、最も多い原因は認知症や脳卒中などの脳の病気と言われています。将来、介護を受けないようにするためには「予防」が重要です。
認知症にならずに済めば問題はありません。しかし65歳以上の高齢者の7人に1人が認知症に罹患すると言われています。

残りの7人のうちの6人に入るためには、日々の日常健康習慣が重要になります。その為に当院では「認知症の予防教室」「脳ドッグ」等を開催し、まず認知症になることを予防することに力を入れました。
また、多くの認知症は進行がゆっくりであるために、早期に診断すれば、それ以上進行することを防ぐ治療を開始することができます。極力早期に専門家に相談することが重要となります。どんな病気でもそうですが、早期発見が最も治療効果を上げます。
たとえ認知症になっても、悪くなることを少しでも予防し、尊厳が保たれた状態で住み慣れた自宅での生活が極力長く過ごせるように支援します。

■普段の生活の中でできる予防

生活習慣病の予防・治療

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代表的な認知症であるアルツハイマー病は、生活習慣病と密接な関係があります。
高血圧や糖尿病・高脂血症などの生活習慣病を持つ人は、2倍アルツハイマー病になりやすいといわれています。もし生活習慣病にかかっているなら、その治療をしっかり行うことが認知症の予防につながります。このような取り組みで英国は発病率を下げたことが知られています。

運動習慣・社会参加

適度な運動(有酸素運動)や社会活動・仕事や趣味を精力的に行っている人は認知症になりにくいと言われています。高齢になっても趣味を持つ、多くの人と触れ合う、未来に向けて計画・実行すると認知症になりにくいことが知られています。生き生きとした生活を続けることが、認知症の予防につながります。

食生活の改善

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食事も抗酸化物質(ポリフェノール等)や魚に含まれる油脂成分(オメガ脂肪酸・EPAなど)が認知症の発症を防止すると言われています。野菜や果物を積極的に摂って、肉よりも魚を中心にした食生活が大切です。

皆さんもぜひ、脳を守る生活を実践してください。
当院では定期的に「認知症予防教室」を開催しています。

■早期発見・早期受診

まずは調べること

初期症状に気付いて、早期に専門医療機関を受診することも大切です。
代表的な認知症の初期症状を挙げます。
「同じことを何度も尋ねる」
「興味関心がなくなり、好きなことをしなくなった」
「料理が下手になった」
「物を失くしやすくなった・探し物が多くなった」
「些細なことで怒りっぽくなった」
上記の症状があったからといって、認知症と確定したわけではありません。どの症状も体調が悪かったり、集中力を書いたりする場合には認められます。きちんと医学的に評価することが重要です。
また正常圧水頭症・甲状腺機能低下症など、「治療が可能な認知症」であれば治る可能性もあります。認知症は治らない、と決めつけずに正しい診断を早期に行うことが重要です。

 

脳ドックについて

・内科
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・泌尿器科
・麻酔科
・精神科(認知症)

※当院は療養型病床群併設病院です。

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